断捨離はどこから始める？挫折しない「正しい順番」と処分の「正解」

「今年こそはスッキリした部屋で暮らしたい！」
そう決意して部屋を見渡したものの、溢れかえるモノ、物、もの……。

「一体どこから手を付ければいいの？」
「やり始めたら逆に散らかってしまって、途中で心が折れた」

そんな経験はありませんか？断捨離につまずく人の多くは、能力がないわけでも、時間がないわけでもありません。単に「始める順番」を間違えているだけなのです。

断捨離は、RPGゲームと同じです。いきなりラスボス（思い出の品や大量の書類）に挑んでも、レベルが低い状態では返り討ちに遭ってしまいます。まずはスライム（明らかなゴミ）から倒して、徐々にレベルアップしていくことが攻略のカギです。

この記事では、片付けのプロも実践している「絶対に挫折しない断捨離の順番」を完全ガイドします。そして、片付けの最大のハードルである「捨てる罪悪感」を解消し、むしろお小遣いに変えてしまう「賢い処分の方法」まで、余すことなくお伝えします。

なぜ「場所」ではなく「モノ」別なのか？

多くの人がやりがちな間違いが、「今日はリビングをやろう」「次は玄関をやろう」と「場所別」に始めてしまうことです。

しかし、これはおすすめしません。なぜなら、家の中には同じカテゴリーのモノが分散しているからです。例えば、ボールペンはリビングにも、キッチンにも、寝室にもありませんか？

場所別にやると、何度も同じ「判断」を繰り返すことになり、脳が疲れてしまいます。

成功の秘訣は、「カテゴリー（モノ）別」に進めること。そして、「判断が簡単なもの」から「難しいもの」へと進むことです。

【レベル別】断捨離を成功させる黄金のルート

それでは、具体的なステップを見ていきましょう。この順番通りに進めれば、勢いを止めずに最後まで完走できます。

レベル1：明らかな「ゴミ」

まずは、何も考えずに捨てられるモノから始めます。判断力を使わず、ただゴミ袋に入れるだけの作業で「捨て癖」をつけます。

• 賞味期限切れの食品
• 空のペットボトルや弁当の空き箱
• インクの出ないペン
• 壊れた家電（※処分方法は後述）
• 期限の切れたクーポンやチラシ

これらを家じゅうから集めて捨てるだけで、部屋の景色が少し変わり、達成感が得られます。

レベル2：洋服・衣類

次は衣類です。服は「着ているか・着ていないか」が明確で、かさばるため、減らした時の視覚的な効果（部屋が広くなった感）が大きいのが特徴です。

【ポイント】
持っている服をすべて床に出して「山」にします。一枚ずつ手に取り、「今シーズン着たか？」を自問自答してください。「高かったから」「痩せたら着る」は手放すサインです。

レベル3：本・書類類

服の次は、本や書類です。これらは重たいので、減らすと部屋の空気が軽くなります。

• 本・雑誌：「いつか読む」つもりで数年開いていない本は、今後も読みません。情報が古い実用書や雑誌も処分の対象です。
• 書類：「重要書類（契約書など）」「未処理（支払票など）」「保存（取説など）」に分け、それ以外（古い明細書やチラシ）は全捨てです。最近は取説や明細もデジタル化できるので、紙で持つ必要性は薄れています。

レベル4：小物・雑貨（キッチン・日用品）

細々としたモノたちです。ここが一番の難所かもしれません。

• キッチン：コンビニのスプーン、欠けた皿、使っていない便利グッズ、増えすぎたタッパー。
• 洗面所：肌に合わなかった化粧品、使い古したタオル、ホテルのアメニティ。
• 趣味のモノ：使っていない健康器具、飽きたコレクション。

「使う目的」がないモノは、感謝して手放しましょう。

レベル5：思い出の品（ラスボス）

写真、手紙、子供の作品、形見など。これらを最初にて手をつけてしまうと、アルバムを見返して数時間が経過……となり、断捨離が終了してしまいます。

レベル1〜4を経て「捨てる判断力」が鍛えられた最後に着手しましょう。どうしても捨てられないものは、「思い出ボックス」に入る分だけ残す、写真に撮ってデジタル化するなどの工夫を。

手が止まる原因、「もったいない」をどう乗り越える？

順調に進めていても、必ずぶつかる壁があります。
「まだ使えるのに、捨てるのはもったいない……」
この心理こそが、断捨離のラスボス以上の強敵です。

特に、高価だったブランドバッグ、ほとんど使っていない食器セット、景品でもらった新品のタオルなどは、ゴミ袋に入れる瞬間に強いストレスを感じます。その結果、「やっぱり取っておこう」と押し入れに戻してしまい、リバウンドしてしまうのです。

「捨てる」ではなく「手放す（リユースする）」と考える

この罪悪感を消す唯一の方法は、「ゴミとして捨てない」ことです。

「自分は使わないけれど、誰かが必要としてくれるなら譲りたい」
そう考えることができれば、手放すことは「喪失」ではなく「誰かへのギフト」に変わります。

そこで活用したいのが、「不用品買取サービス」です。

フリマアプリ vs 買取店！大量処分ならどっち？

リユース（売る）と聞いて、真っ先に思い浮かぶのはメルカリなどの「フリマアプリ」かもしれません。しかし、断捨離中の方には、フリマアプリはあまりおすすめしません。

断捨離中にフリマアプリが危険な理由

• 出品作業が手間：撮影、採寸、説明文の作成……1品出すのに時間がかかり、片付けが止まってしまいます。
• 部屋が片付かない：売れるまで商品は家に保管しなくてはなりません。「断捨離して広くなったはずのスペースが、出品待ちのダンボールで埋まる」という本末転倒な事態になりがちです。
• 売れ残るストレス：いつまでも売れないと、「やっぱり価値がないのかな」とネガティブな気持ちになります。

断捨離の味方は「街のリサイクルショップ」

断捨離の目的は「部屋をスッキリさせること」です。そのスピード感を重視するなら、リサイクルショップや買取店の利用が圧倒的に正解です。

• 一気に片付く：服、雑貨、家電、本……ジャンルを問わずまとめて持ち込めば、その日のうちに家からモノがなくなります。
• 即現金化：その場で査定し、現金を受け取れます。断捨離のご褒美として、そのお金で美味しいランチに行けちゃいます。
• 対面の安心感：「これは値段がつかないけれど、引き取りなら無料」など、プロに相談しながら処分方法を決められます。

売れるモノを見逃さない！意外な買取対象アイテム

「ウチには売れるようなブランド品なんてないし……」と思っていませんか？リサイクルショップでは、意外なモノが値段になることがあります。

使いかけの香水・コスメ
ブランドの香水や、デパコス（デパートコスメ）は、使いかけでも残量が半分以上あれば買い取ってくれるお店があります。

箱なしのゲーム・おもちゃ
昔遊んだファミコンソフト、パーツが足りないプラレールなども、ジャンク品として需要があります。

引き出物の食器・タオル
箱に入ったまま眠っているバカラのグラスや、今治タオルなどは高価買取の定番です。

壊れたスマホ・パソコン
画面が割れていても、部品取りの需要があるため売れるケースが多いです。個人情報消去に対応しているお店を選びましょう。

古いオーディオ・カメラ
マニアの間で人気のモデルなら、ボロボロでも驚くような高値がつくことがあります。

近くの優良ショップを探して、断捨離を完結させよう！

ここまで読んだあなたは、もう「どこから始めればいいか」迷うことはないはずです。

1. まずは「明らかなゴミ」を捨てる。
2. 次に「服」「本」を一箇所に集めて選別する。
3. 「まだ使える不用品」はダンボールや大きな袋にまとめる。
4. 近くのリサイクルショップに持ち込む（または出張買取を呼ぶ）。

最後のステップ、「どこのお店に持っていくか」で悩んだら、ぜひリサイクルナビくるくるの検索機能を使ってみてください。

あなたに最適なお店の探し方

リサイクルショップには「得意・不得意」があります。古着に強い店、家電専門の店、何でも引き取ってくれる総合店……。せっかく持ち込んだのに「ウチでは扱っていません」と言われないよう、事前にチェックしましょう。

• 「エリア検索」：あなたの住む街の買取店を一覧で表示します。
• 「ジャンル絞り込み」：売りたいモノ（家具、服、おもちゃ等）のアイコンをタップすれば、そのジャンルが得意なお店だけを探せます。
• 「買取方法」：お店に行く時間がないなら「宅配買取」、家具など大きくて運べないなら「出張買取」に対応しているお店を選べます。

お店の口コミや、過去の買取実績も見ることができるので、初めての方でも安心して利用できるショップが見つかります。

まとめ：まずは「ゴミ袋」と「売るモノ袋」を用意しよう！

断捨離は、単に部屋をきれいにする作業ではありません。
モノを通じて自分自身と向き合い、「今の自分にとって本当に大切なものは何か」を選び取る作業です。

どこから始めるか迷ったら、まずは目の前の「インクの出ないペン」を捨てることから始めてみてください。そして、手放すと決めた「まだ使えるモノ」は、次の誰かにバトンタッチするために、リサイクルショップへ。

その小さな一歩が、驚くほど快適で、心軽やかな生活へと繋がっています。

さあ、スマホで近くの買取店を検索して、断捨離のゴール（持ち込み先）を決めてから、片付けをスタートさせましょう！