フェアトレードってなに?親子で世界を考えるきっかけ

フェアトレードとは何か?話し合ってみましょう
「フェアトレード(Fair Trade)」とは、直訳すると「公正な貿易」です。
開発途上国で作られるコーヒーやチョコレート、衣類や雑貨などを、適正な価格で取引するしくみのことです。
生産者がきちんと収入を得られるようにすることで、貧困問題の解決や児童労働の削減につながる取り組みです。
なぜ必要なの?
世界では、学校に通う代わりに働かざるを得ない子どもたちがいます。
例えばカカオ農園では、安い労働力として子どもが使われることも少なくありません。これを「児童労働」と呼びます。
もし大人が正当な賃金を受け取れるようになれば、子どもたちは学校に通えるようになり、将来の可能性が広がります。
フェアトレードってどれくらい広まっているの?
ヨーロッパでは約70〜80%の人がフェアトレード認証ラベルを知っています。しかし日本では約30%とかなり低い状態でした。(参照:日本フェアトレード・フォーラム調査)
広がらない理由は、日本では安くて良いものを買うという考えが定着しているからのようです。
フェアトレードは生産者のことを考えて買い物をするという、買い物の動機を大きく変える行動です。
私たちはつい「安いから買っておこう」「必要になるかもしれないから買っておこう」と、買う動機を欲求のままに受け止めていることが多いのではないでしょうか。
多少、他のものを我慢しても良いものを少量手に入れようという思考は、今後必須となってくるかもしれません。大量消費・大量破棄の時代を経て、子供達に作り手のイメージを持ってもらうことで、新しい時代の消費の仕方を考えていくことができるのです。
フェアトレードがもたらす効果
- 生産者が適切な収入を得られる
- 子どもが学校に通えるようになり、児童労働が減る
- 地域全体の生活が安定し、貧困問題の改善につながる
- 環境にやさしい農法が広がる
フェアトレード商品の見極め方・買い方
スーパーなどでフェアトレード商品を見分ける一番簡単な方法は、「認証マーク」を探すことです。このマークがあることで、厳しい基準をクリアした商品だと一目で分かります。

(引用:fairtrade.net)
意識していないと、見落としてしまいそうですよね。
ちなみに、オンラインで購入することもできるので、いくつかご紹介していきます。

フェアトレードに取り組んで31年。国際協力NGOわかちあいプロジェクトの運営するフェアトレードショップです。
ピープルツリーは、世界フェアトレード連盟が保証するフェアトレード団体です。

親子で話せる!フェアトレード超かんたん解説
親子で簡単に分かり合えるよう、イラストを使ってご紹介していきます。ぜひお子様とお話ししてみてください。
ママ:「ねえ、チョコレートはどこで作られてるか知ってる?」
僕:「うーん、工場?」

ママ:「正解!でも、その前に“カカオ”っていう豆を農家さんが育ててるの?」
僕:「へえ~」
ママ:「でもね、安いお金しかもらえなくて、子どもまで働かなきゃいけないこともあるんだよ」
僕:「子どもが働くの?」

ママ:「そう。それを“児童労働”っていうの。だから、みんなで“正しい値段”で買う仕組みが“フェアトレード”なんだよ」

フェアトレード、親子でできるミニアクション
スーパーで「フェアトレードマーク」を一緒に探す
買い物のときに「どれがフェアトレードかな?」とクイズのように探してみましょう。マークを見つけるだけでも“発見の喜び”があり、自然とお買い物の時間が学びの場になります。
今日のおやつを「フェアトレードチョコ」にしてみる
いつものおやつを選ぶときに、フェアトレードのチョコやバナナを試してみましょう。「このチョコは生産者の子どもが学校に行けるように助けているんだよ」と話すことで、食べながら世界とつながる体験ができます。
「この商品、どこから来たのかな?」と一緒に調べてみる
パッケージに書いてある“原産国”を親子でチェック。「コーヒーはどこの国?」「チョコのカカオはどこから?」と調べてみると、世界地図を広げて学びにつなげることができます。
まとめ
フェアトレードは、遠い国の出来事に思えるかもしれません。
でも、私たちが日々の買い物で少し選び方を変えるだけで、児童労働や貧困問題の解決につながります。
親子で「フェアトレード」を知ることは、世界をよりよくする第一歩。ぜひ、今日からスーパーやカフェで探してみませんか?
家族で学べるエシカル消費についてはこちらもチェックしてください。









